みなさんこんにちは。
相続・終活・家族信託サポート有馬事務所です。
今回は「おひとりさまでも安心な最新の埋葬方法事情」について解説します。
かつては家ごとにお墓を持ち、代々受け継いでいく事が当たり前とされてきましたが、現在は家族形態の変化や社会情勢などから「お墓を継ぐ人がいない」「管理できる人がいない」という相談が増えてきています。そこで、今回はそういった方でも安心な、最新の埋葬方法事情について解説いたします。
永代供養
永代供養は、寺院や霊園などが遺骨を将来的にわたって供養・管理してくれる方法です。あらかじめ契約を結ぶことで、遺族の有無にかかわらず、一定の期間または永続的にお寺が供養を続けてくれます。
お墓を個人で持たずに済むため、後の管理負担が残りません。また、宗派や形式を問わず利用できる施設も増えています。故人の名前を残せる個別のプレート型や、すべての遺骨を合同で安置する合祀型など、その形態は多様です。「将来への安心」を重視する方にとって、最も現実的な選択の一つといえるでしょう。
樹木葬
近年特に人気が高まっているのが、自然と共に眠る樹木葬です。墓石の代わりに樹木や花を墓標とし、自然の一部として安らぐことを願う方法です。
樹木葬は、霊園の中に専用の区画を設けるタイプから、森の中に広がる自然保全型のものまでさまざまです。季節ごとに移ろう草花に囲まれることで、“自然に還る”という考えを形にできる点が魅力です。
おひとりでの契約も可能で、人気が高まっています。もし「静かに、穏やかに」と望むなら、樹木葬は検討する価値のある選択肢です。
海洋散骨
「墓地にこだわらず、大きな自然の中へ還りたい」と考える方には、海洋散骨という方法もあります。遺骨を粉末化し、海に還すこの方法は、近年急速に広がっています。
散骨は自然葬の一種で、船を出してご家族などが同乗し、静かにお別れを行う形式が一般的です。環境への配慮のため、散骨が許可されている海域や方法が定められており、専門の業者がサポートしてくれます。お墓を持たずに済むことから生前に希望される方も少なくありません。
これからの時代、葬送のかたちは一つではありません。永代供養も、樹木葬も、海洋散骨も、それぞれの生き方と価値観を映す「新しい選択」です。どう生き、どう還るかを考える時間もまた、人生の大切な一区切りなのかもしれません。